Ferrum metalicum(金属の鉄)
火星、ウラニアン惑星ヴァルカン、小惑星キルケとトロのハードアスペクト。特別なパターンは、射手座における火星とキルケのコンジャンクションと、それらと双子座のヴァルカンとのオポジション、そしてそのすべてと魚座のトロとのスクエア。射手座の火星は、愛を競わせ、他者を説得し、真実を理想化させるが、肉体の損傷(特に腰と大腿)を招くことが多い。キルケと同調して、他者を助け、援助したいと欲し、チームワークに熱心になる。しかしながら、ヴァルカンとのハードアスペクトによって、個々の計画や目的における欲求不満が生じ、魚座のトロが、欲求不満を悪化させ、出血しやすい傾向を伴う体の損傷を引き起こす。
<占星術的支配>
エソテリック占星術では、火星は、牡羊座と蠍座を支配する惑星である。エソテリック占星術では、火星が蠍座を支配するのに対し、牡羊座は水星に支配されるようになる。この移行期間中、火星は、(高次の宇宙精神とのつながりをもたらす)射手座の階層的な支配者となる。(激しい浄化作用をもたらすことが多い)危機と大変動の惑星である冥王星は、火星の高次の局面である。火星は、物質界で直面する難局に対して、それに打ち勝つための起動力、勇気、動機、そして意志力を、霊的修行者に与えるイニシエーションの惑星である。
牡羊座を通じて、人は自らの意志を、物質的な惑星に理想を発現させようとする意欲として支配する。それは、頭部と神経系をつかさどり、戦争、勝利、軍事戦争に突入する必要性を左右し、危険な冒険に足を踏み入れさせ、苦難に際して孤立させる。意志の力は、肉体の奥深くにもたらされる。人は、いまだ感情面では二極化し、惑星では火星に支配されるソーラープレクサスチャクラの気まぐれに影響を受けている。霊的な成長の変遷のなかで、これが木星の衝撃を受け、雄大なものへと成長し、やがて水星による深遠な支配を受けるようになる(それにより、精神面のバランスと識別がもたらされる)。
蠍座は、肉体の復活と、霊体の肉体への再生をつかさどる。つまり、不死の状態を促進する。特に、シリウスとポラリス(地球に対して、宇宙のクラウンチャクラの関係にある)からの宇宙エネルギーは、蠍座をポータルとして誘導されている。これを可能にするためには、魂が直面し、乗り越えなければならない数々の試練や課題があり、それが神話では、ヘラクレスの12の何行として伝えられている。最終的には(否定的な局面の)境界の住人と、輝く存在(肯定的な局面)の天使は、内面で出会い、互いに克服されなければならない。前者は、集合意識を表し、それは、あらゆる人間に、ある程度の影響を及ぼし、蟹座に支配されているものである。これらは、おのおのの魂の進化の過程において、肉体を支配し導いてきた、霊的存在の総数を表している。自己実現とイニシエーションは、魂を、肉体に合体させ、しっかりとつかみ、分離という錯覚を打破し、自らの運命を掌握する。この旅の継続と、魂の試練のための学びと勇気をもたらすのに必要なものが、火星人の意志である。ヘラクレスの12の難行を通じ、魂は、気づかなければならなかった必要なことに気づいた。これには、低次の欲求を霊的な大志に変容させ、神に仕えることが必要であった。個々のレベルの欲求や、好意、嫌悪は、魂の目的に変容する。これには、特に、性的、そして闘争的な強い衝動の変容をも伴う。
0コメント