黄道十二宮
火の宮は、行動性、霊感、統率力があり、楽天的である。
牡羊座
白羊宮。集合的な領域から個が出現して受肉する、新しい1日の幕開けを表している。火星が支配する。積極的で、外交的な性質、行動する意志、火のような情熱がある。自分のアイデンティティーを固め、世界に参入する道を築くために、自己を主張する必要性がある。衝動的に行動する傾向、目標に焦点を合わせるので、細かいことや、支障をきたすものに阻害されない、またはそられに我慢ができない傾向がある。勇気、大胆、機知に富む、軽率、横柄になる。体を動かす必要を感じ、道具や武器に親しむ。ロマンチックで高潔な理想に基づいた関係を結び、性的に興奮しやすい傾向がある。身体的な特徴は、針金のよう、細い、特徴が明確、きびきびと歩く、速い歯切れのよい話し方、赤い粗野な髪である。
疾患は、頭部、神経系(特に脳)と感覚に集中する傾向がある。牡羊座は、特に脳の運動制御機能と脳の動脈、頭蓋循環(内頚動脈など)を統括する。脳の炎症によるせん妄、狂乱、めまい、頭痛と発熱を伴う脳炎が際だった疾患である。その他、よくある病理には、慢性の頭痛、てんかん、日射病、顔や頭部のあらゆる皮膚発疹、血中の毒である。
獅子座
獅子宮。太陽に支配を受ける。不動の火である。創造の明かりを輝かせ、信頼、そして力を放射する。それが神権であるかのような、権力と権威のある地位を占める。生来、明るい性格で、勇気、誠実、まっすぐな正直さを備えている。広い視野を持ち、責任を果たす。過去の実績よりも、性格の強みにより高い地位につくことが多く、信頼されすぎることもあり、思いやりと寛大さを発散する。ネガティブな面では、大げさ、威張り散らす、思い上がる、独善的、快楽主義、指導者ぶる、飛躍的。身体的特徴は、背が高い、金髪、威厳のある、まっすぐな態度、凝視、ネコのような歩き方である。
心臓、大動脈、静脈、大静脈、脊椎、背部椎の疾患になる傾向がある。特徴的な疾患は、狭心症、心臓発作、心臓麻痺、動脈瘤、心膜炎、血中コレステロールの上昇、動脈硬化症、心調律疾患、脊髄疾患、日射病、脊髄損傷などである。
射手座
人馬宮。柔軟な火の宮で、木星に支配されている。非常に高い野望を持つ傾向がある、熱中する、自信がある、楽観主義、高く飛ぶこと、哲学的な問題の奥底に到達すること、英知を獲得することをねらっており、さまざまなことに興味を持つ。熱意を持って一生懸命に働くことができるが、頻繁な変化と刺激を求め、旅に出たり、新しいものを追い求めたりすることが多い。自分の展望を見極められるように、独立することを好む。人間関係においては、人間一般に深い興味を持ち、すぐに仲良くなり、陽気で魅力的なパートナーになる。一人のパートナーと結ばれる前に、長い時間躊躇するだろう。ネガティブな面は、軽率、浪費、過激な行動、思いやりがない、ぞんざい、落着きがないことである。身体的な特徴は、通常はほっそりしていて、四肢が長く、歩き回る、細長い顔、広い額である。
大腿部、筋肉、尾骨、大腿動脈、坐骨神経の疾患になる傾向がある。特徴的な疾患は、坐骨神経痛、痛風、神経障害、特に大腿に影響する筋疾患、脚上方の外傷、腰の関節炎、リウマチ、脚の有痛性痙攣である。
地の宮は、硬く、変化に対する抵抗力があり、分別があり、地に足が着いている。
牡牛座
金牛宮。不動の地の宮であり、金星に支配されている。理念を具体的な形に構築し、成形することにかかわるエネルギーを持ち、後年のための礎を築く。生きているうえで必要な基本的なもの、住まい、食べ物と飲み物のありがたみをよく心得ている。知覚が鋭く、驚異的な回復力と忍耐力があり、かたくなに譲らず、変化を避ける。理屈にはほとんど、または全く興味がなく、物事は、「白か黒か」の事実で判断するため、理由によっては影響されないこともある。金融、農業、音楽と芸術の分野で力を発揮する。人間関係では、なかなか自分の気持ちを表さないが、長期間にわたって持続する愛情ある絆を結び、不変のパートナーになる。ネガティブな特性は、鈍感、強欲、融通が利かない、身勝手、過干渉、要領が悪い、などである。身体的な特徴は、頑丈そうな身体、幅の広い肩、短いまたは太い首、低く力強い歌声、そして、全体的にゆっくりした動作。
頚椎、喉、咽頭、甲状腺、食道、首の血管、アデノイド、扁桃、リンパ系の疾患になる傾向がある。特有の疾患は、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、クループ、咽頭炎、流行性耳下腺炎と扁桃炎である。
乙女座
処女宮。柔軟な地の宮で、水星に支配されている。多才、実用本位、素早い論理展開能力、良識を差別するなどの特徴がある。注目されることを避け、称賛されると当惑する。気がかりかりになり、自己批判をする傾向がある、誠実。指図を受けて働くような仕事につく、そして能力を発揮し、献身するー介護や教育の分野に秀でている。ネガティブな要素は、小うるさい、潔癖、あら探しをする、狭量、知識をひけらかす、卑しい。身体的な特徴は、標準的な好感のある外見、伏し目がち、ぎこちない速足、はつらつとした雰囲気。
腸、消化器系、特に膵臓、十二指腸、小腸、脾臓、肝臓、腹壁筋の疾患になる傾向がある。特徴的な疾患は、糖尿病、低血糖症、腸管腫瘍、吸収不良、膵炎、大腸炎、寄生虫感染症、胃腸炎、肝疾患(脂肪肝、肝炎、肝不全など)、脱腸、ヘルニアなどである。
山羊座
磨羯宮(まかつきゅう)。活動の地の宮で、土星の支配を受ける。規律、義務、大きな計画に向けて秩序だって計画する高い能力を備えている。分別があり、打算的、金融に精通しており、建設事業や、公務、政治、法務、事業に興味を持つことが多い。人間関係では、うぬぼれが強い、または優位にたつ、外面の控えめでクールな態度の陰に、感情を隠している。しかしながら、安定した、責任のあるパートナーになる、肉体的に、強く長くつながることができる。ネガティブな面は、冷たい、怒りっぽい、あら探しをする、暗い、人を操作する、うぬぼれる、悲しみに沈むこと、などである。身体的な特徴は、やせている、骨ばった体格、権威のあるゆっくりとした雰囲気と動作、実年齢よりも老けて見える。
骨、骨格(特に膝と膝蓋骨)、膝窩動脈および静脈の疾患の傾向がある。胆嚢と、腸の機能にも影響を与える。特徴的な疾患は、リウマチ、関節炎、痛風、乾癬、その他の皮膚疾発疹、膝の外傷、胆石と痙攣。
風の宮は、精神活動の表現に卓越している傾向があり、理解力があり、アイデアを普及させる。
双子座
双児宮。柔軟な風の宮で、水星の支配を受けている。コミュニケーションをとりたい欲求があり、適応力がある、精神性指向、客観性がある。しかしながら、とらえにくい場合もあり、1つのテーマや活動から、他のものに気が移ることもある。楽観的、多芸多才、活気がある、敏捷に動く。常に変化を求め、それがないとすぐに退屈する。情報を変換することが非常に重要なので、この宮は、特にメディア、ジャーナリズム、通訳、外交や特使などの人に目立つ。人間関係には、精神的な刺激を求め、議論や分析を必要とする;おそらく心より頭で生きている。朗らかで、一緒にいて楽しい人であることが多い。ネガティブな特徴としては、人をあざむく、移り気、煮え切らない、一貫性がない、不安、表面的で散漫である。身体的な特徴は、身軽、素早くさっと動く、身振りで話す長い腕、「妖精のような」顔立ちであることが多い。
肺、縦隔、肩、腕、鎖骨、鎖骨下動脈、手の疾患になる傾向がある。女性生殖器の卵管、耳の耳管、気管、気管支などの身体の管にも影響を与える。気管支炎、胸膜炎、神経障害、パニックアタック、肋間胸痛、喘息、腕の外傷、腕神経叢、腕の神経障害などか特徴的な疾患である。
天秤座
天秤宮。活動の風の宮で、金星の支配を受けている。積極的な思想家で、対立する派閥や見解の橋渡しをすることができ、選択の自由をうまくはかりにかけ、説得により妥協させる。天性の魅力にあふれ、気品があり、美しく、芸術的な才能がある。外交官、受付、カウンセラー、人事、インテリアデザイナーなどの職につくことが多い。婚約以前の交際を好み、パートナーを強烈にひきつけ、身づくろいや自分の容姿に多大な時間を費やす。気が利く、魅力的なパートナーをつくる。ネガティブな面は、浪費する、軽薄、優柔不断、怠惰、先送りにする、だまされやすいことである。身体的な特徴は、美しさ、プロポーションのよさ、甘いほほ笑み、優雅な身のこなしである。
腎臓、副腎、腰椎の疾患になる傾向がある。特徴的な疾患は、腎不全、腎炎、腎腫瘍、血液の中毒症状、血腫(白血病)、血液の酸塩基平衡異常、アジソン病(副腎疾患)とクッシング症候群(副腎過剰)である。
水瓶座
宝瓶宮。不動の風の宮で、天王星に支配されている。時代に先行する理解、理論、知識の優れた能力を持つ傾向がある。大衆に味方し、公的秩序に反旗を翻す傾向があるが、それは、実際の行動というよりも、知的革命であることが多い。人類を、個人ではなく全体でとらえる自らの信念から、超然とした、個人的ではない立場をとる。人間関係においては、さまざまな社会的地位の人と打ち解ける、広範な交友関係を持ち信望があるが、親友を持たない傾向がある。結婚は急がないが、いったんふさわしいパートナーを見つけると、寛容で、不変で、献身的な関係を結ぶ。ネガティブな面には、超然としている、抽象的、扱いにくい、変わり者、ひねくれ者、反抗的、機転が利かないことがある。身体的な特徴は、開放的で親しみ深い顔つき、大股で歩く、うつろな目である。
ふくらはぎ、足首、脚の下の血管の疾患になる傾向がある。身体の相対的な酸化プロセス、エネルギー代謝、血液循環、神経─筋肉の協調、目の機能に影響を与える。特徴的な疾患は、血行不良、一酸化炭素中毒、脚下方の有痛性痙攣、筋ジストロフィー症候群、静脈瘤、足首の腫張、不鮮明な視野である。
水の宮は、卓越した感情の流れ、創造力、思いやり、直観がみられる傾向がある。
蟹座
巨蟹宮。これは活動の水の宮で、月に支配されている。感情面の細やかさが際だっていて、他者を養育し、自らのなかに環境を反映している。内面は軟らかく感情的に傷つきやすく、外側は、硬く防御している場合が多い。家族と家庭生活、特に母親としての役割が非常に重要である。児童福祉に卓越している。生き生きとした創造力に富み、過去や歴史に精通している。人間関係では、密接な依存関係を結び、パートナーを大切にする。ネガティブな面は、受け身、執着しすぎ、怖がり、気まぐれ、控えめ、自己憐憫、よく泣く、情緒不安定なことである。身体的な特徴は、色白、月のような顔、太りやすい傾向、横に歩く習慣がある。
胸骨、横隔膜、胸、食道の一部、胃、リンパ腺の疾患になる傾向がある。脳機能、骨髄、妊娠、子宮、下垂体と肝機能にも影響を及ぼす。特徴的な疾患は、胃潰瘍、アルコール依存症、悪性貧血、食欲不振、肥満(症)、乳房嚢胞としこり、体液貯留などである。
蠍座
天蠍宮。不動の水の宮で冥王星の支配を受ける。強烈な感情、抑えがたい衝動、秘密主義、他者の弱点を、鋭く、往々にして批判的にとらえる。研究者、探偵、医者、心理学者、ヒーラーに適している。人間関係では、うわべの強さの陰に、極端な内面の傷つきやすさを隠している、妥協を許さない、人間的な、異性をひきつける魅力を持つ。通常は誠実で思いやりがあるが、極度に嫉妬し、要求が多くなる場合もある。ネガティブな面は、残酷になる、あら探しをする、嫉妬する、独占欲が強い、病的、偏見がある、孤独、疑い深い、報復的なところである。身体的な特徴は、見事な、めりはりのある体形、顔立ちが美しいことが多く、人をひきつける彫りの深い目、貫くような視線である。
外陰部、その他の生殖器系、前立腺、胃腸、直腸、骨盤骨、骨盤底筋、骨盤内血管の疾患になる傾向がある。特徴的な疾患は、便秘、痔、膀胱炎、性器の感染症、不妊、前立腺肥大、骨盤腫瘍、子宮筋腫、その他の子宮の疾患、出産過程における問題、腰の疾患である。
魚座
双魚宮。柔軟な水の宮で海王星の支配下にある。創造力、理想主義、情動性、感受性に秀でている。特に、目に見えない霊能力の流れ、神秘的で世離れした出来事に特に敏感である。謙虚で、だまされやすく、気分が変わりやすい傾向がある。宗教、介護職、演技などの職を求める傾向が多い。薬やドラッグを使いすぎ、中毒(常習性)の状態になることもある。人間関係では、すぐに友人ができるが、誤解され、寛大になりすぎ、幻滅する傾向がある。何度も恋に落ち、恋から冷め、自分の気分の移り変わりやすさや、態度とのバランスがとれる相手として、特定のパートナーを探し求める。ネガティブな面には、支離滅裂な思考、混乱、依存、欺瞞、責任逃れ、だまされやすい、表裏がある、涙もろい、意志の弱さがある。身体的な特徴は、体形が丸みをおび、青白く、動作が軽妙で、爪先を外側に向けて歩く傾向がある。
脚の疾患になりやすい傾向がある。組織全体の強さ、リンパ系、免疫系、粘液の生産に影響を与える。特徴的な疾患は、アルコール依存症、薬物中毒、免疫反応抑制、感染症の再発、精神疾患(特に精神病と偏執症を伴う)、リンパのうっ滞、白血球、脚の血行不良、脚の関節炎と変形である。